Thailand Digital Arrival Card(TDAC)とは

TDACは、タイ入国時に必要となるオンラインの到着カードです。以前の紙のTM6到着カードに代わるもので、空路・陸路・海路でタイへ入国する外国人を対象とします。

TDACはビザではなく、ビザの要否や滞在資格を判定するものでもありません。ビザ免除で旅行できる場合でも、TDACの提出が必要になることがあります。

タイ旅行でビザが必要か、日本人のビザ免除条件や入国時に必要な書類を確認したい方は、日本人向けのタイビザ・入国条件ガイドもご覧ください。

誰がTDACを提出する?例外はある?

2025年5月1日以降、タイへ入国するタイ国籍以外の旅行者は、原則としてTDACを提出します。飛行機だけでなく、陸路や船舶で入国する場合も対象です。乳幼児や子どもも、対象となる場合は個別に登録情報が必要です。

ただし、タイの入国審査を通過しない乗り継ぎ・テクニカルランディングの旅行者は、TDACを提出する必要がありません。また、Border Passを利用する人などには公式上の例外があります。自分の移動が例外に当たるか不明な場合は、利用する渡航書類と入国方法に照らして出発前に確認してください。

TDACを送信しても、入国の許可やビザが自動的に認められるわけではありません。入国の最終判断は、到着時のタイ入国審査で行われます。

TDACはいつから、いつまでに登録する?

TDACは、タイ到着日の3日前から到着日当日まで提出できます。到着日を含めて数える点が重要です。

提携する民間サービスを利用すれば、公式の受付開始前から日本語で必要情報を準備できます。内容を確認したうえで、提出可能な期間になってから代理で送信するため、直前に手続きを思い出す負担を減らせます。

たとえば、10月28日にタイへ到着する場合、登録できるのは10月26日、10月27日、10月28日です。旅行予定が早く決まっていても、到着日の4日以上前には提出できません。

提出後のTDACは、その申告に記載した到着予定日に使う1回限りのものです。タイを出国して再入国する場合は、入国のたびに新しいTDACを提出してください。

TDACはどこで登録する?料金は?

自分で提出する場合は、タイ入国管理局のTDAC公式ポータルで「Arrival Card」を選択して入力します。公式の政府提出は無料です。

日本語で準備を進めたい場合は、任意の民間サポートを利用する方法もあります。日本語の準備フォームで情報を整理し、送信前に入力内容を確認するサポートがあれば、英語項目の入力ミスや必要情報の漏れを減らす助けになります。民間サポートは任意であり、政府機関ではありません。

開始前に準備するもの

途中保存はできないため、入力を始める前に次の情報を手元にそろえましょう。入力は原則として英語で行います。

  • パスポート:氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、発行国などを確認します。
  • 到着情報:到着日、航空便名または車両・船舶に関する情報、利用する入国手段を準備します。
  • 出発・旅行情報:出国予定や渡航目的など、画面で求められる情報を確認します。
  • タイでの滞在先:ホテル名または宿泊先住所、県・地区・郵便番号などを予約内容に沿って入力します。
  • 居住地・職業情報:居住国・都市、職業など、個人情報画面で表示される項目に備えます。
  • 健康申告に関する情報:画面の質問に答えられるよう、到着前2週間の渡航先などを確認します。
  • メールアドレス:TDACとQRコードを受け取るために使います。

タイ入国カードの書き方:TDAC登録方法を手順で解説

1. 「Arrival Card」を選び、個人またはグループを選択する

TDAC公式ポータルでは「Arrival Card」から開始します。1人なら個人提出、家族や同行者をまとめて申告するならグループ提出を選びます。グループ申告は1回につき最大10人です。

同行者全員の旅行日程と滞在先が同じ場合でも、パスポート情報や健康申告は旅行者ごとに入力します。グループでは、前の旅行者と同じ旅行・宿泊情報を引き継ぐ選択肢が表示されることがあります。

2. パスポート情報を入力する

氏名、パスポート番号、国籍・市民権、生年月日などを、パスポートの表記どおりに入力します。画面によっては、パスポートのMRZ(顔写真ページ下部の機械読取領域)を読み取る、またはMRZ画像をアップロードして情報を取り込む方法も選べます。

自動読取を使っても、送信前にパスポートと照合してください。特に氏名の順番、ミドルネーム、パスポート番号、国籍、生年月日は、後から修正できない場合があるため注意が必要です。

3. 個人情報・職業情報を入力する

居住国・地域、居住都市、職業、電話番号など、画面に表示される項目を入力します。選択式の国・地域欄では、候補を検索して正しい項目を選びます。国名を似た名称の候補で選ばないよう、表示内容を最後まで確認してください。

4. 旅程・到着手段・宿泊先を入力する

次に、タイへの到着日、移動手段、便名または車両番号、出発地、渡航目的、出国予定に関する情報を入力します。航空機で到着する場合は、航空券や搭乗予定の予約内容を見ながら便名を入力するのが確実です。

タイでの宿泊先は、ホテルの予約確認書または滞在先の正確な住所を基に入力します。到着直後の宿泊先を登録する前提で、複数都市を周遊する旅行でも、まず最初に滞在する住所を確認しておくと入力しやすくなります。

5. 健康申告を入力する

健康申告では、保健当局の条件に応じて質問が表示されます。到着前2週間に訪問した国・地域、搭乗した国・地域、国籍、利用便などが条件に該当する場合、追加の健康情報の入力を求められることがあります。

表示される質問には、実際の渡航状況に基づいて回答してください。不要な項目が表示されない場合は、画面の案内に従って次へ進みます。

6. 「Preview」で全項目を確認する

入力後は「Preview」で申告内容を見直します。誤りがあれば「Edit」で該当箇所に戻り、修正します。パスポート情報、到着日、便名、滞在先、メールアドレスは優先して確認しましょう。

7. メールアドレスを入力し、規約に同意して送信する

確認画面でTDACの受信先メールアドレスを入力します。利用規約への同意欄を確認し、「Submit」で送信します。現在の案内では、送信前に別途メール認証を完了する手順は示されていません。

8. TDACとQRコードを保存する

送信後は、TDACをダウンロードし、QRコードを保存します。入力したメールアドレスにも申告内容が届くため、到着まで削除せず保管してください。2026年10月15日以降のシステムでは、通知メールに自動入国審査ゲート(ABC)の利用資格が表示される場合があります。スマートフォンで提示できますが、端末の充電切れや通信不良に備え、印刷または別端末への保存も有用です。

TDACフォームの主な英語項目と日本語の意味

  • Arrival Card:到着カードの新規申請。
  • Update Arrival Card:送信済みTDACの修正。
  • Individual submission:個人での提出。
  • Group submission:複数人をまとめるグループ提出。
  • Family Name:姓。パスポート表記に合わせます。
  • Given Name:名。パスポート表記に合わせます。
  • Passport No.:パスポート番号。
  • Nationality/Citizenship:国籍・市民権。
  • Country/Territory of Residence:居住国・地域。
  • Mode of Travel:入国時の移動手段。
  • Flight No./Vehicle No.:便名または車両番号。
  • Address in Thailand:タイ国内の滞在先住所。
  • Purpose of Travel:渡航目的。
  • Health Declaration:健康申告。
  • Preview:送信前の内容確認。
  • Submit:提出・送信。

子ども・家族・グループでのTDAC申請

TDACの対象となる子どもや乳幼児も登録が必要です。保護者または代理人が入力できますが、子ども本人のパスポート情報、生年月日、国籍、旅行情報を正確に入力してください。

家族・グループでの提出は最大10人までです。各人の情報を順番に追加し、同じ旅程・宿泊先であれば、前の旅行者の情報を参照できる場合があります。ただし、全員分の確認画面を開き、氏名やパスポート番号を取り違えていないか確認しましょう。

送信済みのTDACを確認・再取得する方法

送信済みの内容は、ダウンロードしたTDACファイルまたは登録メールアドレスに届く案内で確認できます。修正画面を使う場合は、「Update Arrival Card」から、TDAC番号、生年月日、国籍・市民権などの検索情報を入力して対象の申告を呼び出します。

メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認したうえで、入国時に入国審査官へ申し出てください。空港のキオスクで手続きした場合は、画面に表示されるQRコードを撮影して保存できます。

TDACを修正する方法

タイ入国前であれば、「Update Arrival Card」から送信済みの申告を更新できます。対象のTDACを検索し、修正できる項目を変更した後、内容を確認して再送信します。

ただし、氏名、国籍・市民権、生年月日など、修正できない情報があります。パスポート番号については公式案内に記載の違いがあるため、実際の修正画面で変更可能か確認してください。修正できない情報に誤りがある場合や、新しいパスポートを使用する場合は、正しい内容で新しいTDACを提出する方法があります。同じ旅行者について複数の申告がある場合、原則として最新の有効な申告が使用されます。

フライトやホテルが変わったら?

到着便、到着日、宿泊先などが変わり、提出内容と実際の旅行が一致しなくなった場合は、入国前に更新または新規提出を行います。変更箇所が修正可能なら「Update Arrival Card」を使い、修正できない情報が含まれる場合は、正しい内容で改めて提出してください。

QRコードは印刷すべき?スマートフォンがない場合は?

QRコード付きTDACは、スマートフォンなどの端末で提示できます。印刷は必須ではありませんが、端末を持参しない場合や通信・充電に不安がある場合は、紙でも携帯すると安心です。

スマートフォンやインターネット環境がない場合、一部の主要空港ではTDAC用キオスクやWi-Fiを利用できます。公式案内では、スワンナプーム、ドンムアン、プーケット、チェンマイ、ハートヤイの5空港にキオスクが設置されています。ただし、すべての入国地点で利用できるとは限らないため、可能な限り出発前にTDACを完了し、QRコードを保存しておきましょう。サイトでエラーが出た場合は、画面を保存して空港または入国審査の係員に相談してください。

TDAC入力で避けたいミス

  • 到着日の数え間違い:登録可能なのは到着日を含む3日間です。早すぎる提出はできません。
  • パスポートと異なる表記:氏名、番号、国籍、生年月日は、パスポートを見ながら入力します。
  • 便名や到着日の未更新:欠航・変更後は、実際の旅程に合わせて更新または再提出します。
  • 最初の宿泊先情報の不一致:予約確認書を見ながら、タイ到着後の滞在先を入力します。
  • メールアドレスの入力ミス:QRコードやTDACを受け取れなくなるため、送信前に再確認します。
  • TDACをビザと混同すること:TDACの提出だけで、ビザや入国条件を満たしたことにはなりません。

ケース別:TDACの記入イメージ

週末にバンコクへ行く場合

10月28日に東京からバンコクへ到着し、ホテルに2泊するなら、10月26日から28日の間にTDACを提出します。パスポート、利用便、到着日、バンコクの最初のホテル住所、メールアドレスを準備して入力します。

家族でプーケットへ行く場合

親子4人なら、グループ提出で最大10人の枠内にまとめられます。全員分のパスポート情報を入力し、同じ便・同じホテルなら旅行・宿泊情報を確認しながら各旅行者へ反映します。乳幼児分も省略せず追加します。

陸路でタイへ入国する場合

陸路入国でも、対象者はTDACが必要です。航空便名ではなく、画面で求められる移動手段・車両情報を、実際の国境通過計画に合わせて入力します。Border Passなどの例外に該当する可能性がある場合は、提出前に条件を確認してください。

送信後にフライトが変更された場合

新しい到着日や便名が分かったら、タイ入国前に「Update Arrival Card」で修正します。更新できない情報に誤りがある場合は、正しい内容で新しいTDACを送信し、最新の申告内容を保存してください。

日本語でTDAC準備を進めたい場合

TDACは英語項目を含むオンライン申告です。パスポート情報、旅程、ホテル住所を照合しながら入力する必要があるため、記入に不安がある場合は、日本語で情報を準備し、送信前に内容を確認できる任意の民間サポートを利用する選択肢があります。

ただし、民間サポートを使っても、申告する情報は旅行者自身の実際のパスポートと旅行予定に基づく必要があります。最終送信前には、氏名、パスポート番号、到着日、便名、滞在先を必ず確認してください。