カナダeTAとは?申請前に確認したいこと

eTA(電子渡航認証)は、ビザ免除対象の外国籍旅行者がカナダへ空路で渡航、またはカナダの空港で乗り継ぐ際に必要となる電子的な渡航認証です。eTAはビザではなく、申請に使ったパスポートに電子的に紐づきます。

日本の通常旅券を使ってカナダへ飛行機で短期渡航する場合は、一般にeTAの対象です。ただし、必要な手続きは国籍、使用する旅券、カナダでの在留資格、渡航方法などによって変わることがあります。eTAが必要か、ビザが必要かをまだ判断できない場合は、カナダ渡航にビザとeTAのどちらが必要かを先に確認してください。

eTAの承認はカナダへの入国を保証するものではありません。到着時には、国境審査で入国要件を満たしているかどうかが確認されます。

カナダeTA申請方法:オンライン申請の5ステップ

カナダeTA申請はオンラインで完結します。申請フォームは保存できないため、入力を始める前にパスポート、メールアドレス、支払い手段を手元に用意しておくとスムーズです。

  1. 申請に使う有効なパスポートを確認する渡航時に持参するパスポートで申請します。氏名、生年月日、国籍、旅券番号、有効期限は、顔写真ページの表記どおりに入力する必要があります。
  2. オンラインフォームに個人情報を入力するパスポート情報、連絡先、住所、婚姻状況、職業に関する情報などを入力し、健康状態や入国歴などに関する質問に回答します。
  3. 内容を見直して電子署名をする送信前に、特にパスポート番号、氏名の綴り、生年月日、メールアドレスを確認します。入力情報に誤りがあると、搭乗時や審査時に問題になるおそれがあります。
  4. 公式費用を支払うeTAの公式申請費用は1人あたり7カナダドルで、返金不可です。申請と支払いは1回につき1人分ずつ行います。
  5. メールを確認し、審査結果を待つ申請後、受付や審査に関するメールが届きます。承認された場合はeTA番号がメールで通知されるため、保管しておきましょう。

申請に必要なものとフォームで聞かれる内容

通常、カナダeTA申請に備えて必要になるのは、対象国籍の有効なパスポート、有効なメールアドレス、オンライン決済ができるカードです。利用可能な支払い手段には、Visa、Mastercard、American Express、Visa Debit、Debit Mastercard、UnionPay、JCBなどがあります。

フォームでは、旅券の身分事項に加え、住所や連絡先、国籍、職業、健康状態などに関する質問への回答が求められます。公式申請フォームは英語またはフランス語ですが、各入力項目について日本語の説明資料も用意されています。質問の意味を理解し、パスポート情報と照合しながら正確に回答することが重要です。

eTA費用と審査時間

公式費用は1人7カナダドル

カナダ政府に支払うeTAの公式費用は、1人あたり7カナダドルです。家族で渡航する場合も、まとめて1件の申請にはできず、申請者ごとにフォーム入力と支払いが必要です。

多くは数分、追加確認があれば数日

多くの申請は数分以内にメールで結果が通知されます。ただし、追加書類の提出などが求められる申請は数日かかる場合があります。その場合、通常は申請から72時間以内に次の手順を案内するメールが届きます。

出発当日や空港での申請に頼るのは避けましょう。eTAが承認されていなければ、航空会社で搭乗手続きができないことがあります。カナダ行きのフライトを予約する前、または少なくとも十分な余裕をもって申請することが大切です。

申請後のメールとeTAステータス確認

申請後は、登録したメールアドレスに届く連絡を確認します。迷惑メールフォルダも見落とさないようにしましょう。承認メールにはeTA番号が記載されます。

審査中の申請状況、すでに承認されたeTAの状態、有効期限は、カナダ政府のeTAステータス確認機能で確認できます。メールが届かない、または追加書類を求められた場合は、案内内容と提出期限を必ず確認してください。

eTAの有効期限とカナダでの滞在期間は別です

承認されたeTAの有効期限は、最長5年、または申請に使ったパスポートの有効期限までのいずれか早い方です。有効期間内であれば、短期滞在のために複数回渡航できる場合があります。

ただし、eTAの有効期限がそのまま1回の滞在可能日数を意味するわけではありません。短期訪問者の滞在は通常1回につき最長6か月ですが、実際の滞在期間は到着時に国境審査官が判断します。パスポートへのスタンプや案内に別の期限が示された場合は、その期限に従ってください。

新しいパスポートを取得したらeTAも再申請

eTAはパスポートに紐づくため、パスポートを更新・再発行して番号が変わった場合は、新しいeTAを申請する必要があります。以前のeTAが有効期限内でも、新しい旅券へ自動的に移行されるわけではありません。

eTAに自動更新の仕組みはありません。有効期限が切れた後に再び対象となる渡航をする場合も、新たに申請します。搭乗時には、eTA申請に使ったパスポートを提示してください。

子ども・家族のeTA申請

子どもや乳幼児を含め、eTAが必要な旅行者は年齢にかかわらず個別の申請が必要です。日本のパスポートで渡航する場合は、子ども本人の有効な旅券を準備し、その情報を使って申請します。家族で一緒に旅行する場合でも、1件のeTAで全員をカバーすることはできません。

保護者や代理人が子どもなどの代わりに申請することはできます。その場合は、フォームの開始時に本人以外のために申請することを選び、保護者・代理人の情報と申請対象者の情報を区別して入力します。

カナダeTA申請で避けたい主な入力ミス

  • パスポート番号を誤って入力する:承認メールにある番号と、実際に渡航するパスポートの番号が一致しない場合は、新しいeTAの申請が必要です。
  • メールアドレスを誤る・確認しない:追加書類の案内や審査結果を受け取れない可能性があります。申請後は迷惑メールフォルダも確認します。
  • 古いパスポートで申請する:出発時に使う旅券で申請し、新しいパスポートを受け取った場合は再申請します。
  • 追加書類の提出期限を過ぎる:追加書類を求められたときは、指定された期限内に対応します。英語またはフランス語以外の書類には、認定翻訳が必要になる場合があります。

追加書類の依頼や不承認になった場合

すべての申請が直ちに承認されるわけではありません。審査のために追加書類が求められた場合は、メールの指示に従って提出します。追加書類を期限までに提出しないと、eTAが不承認となる可能性があります。

不承認となった場合でも、過去にカナダへの入国や渡航書類を拒否された経験だけで、必ずeTAが不承認になるわけではありません。個別の状況に基づいて判断されます。渡航に必要な手続きは事情により異なるため、自己判断で搭乗せず、必要な次の手続きを確認してください。

ケース別:eTA申請前の確認例

ケース1:日本のパスポートで観光のため空路で渡航する場合

日本の通常旅券を使い、観光などの短期目的でカナダへ飛行機で向かう旅行者は、出発前にeTAを申請するケースが一般的です。パスポート情報とメールアドレスを準備し、申請後は承認メールの旅券番号を照合します。

ケース2:家族3人で渡航する場合

大人2人と子ども1人の旅行でも、3人それぞれに個別のeTA申請が必要です。保護者は子どもの申請を代理で行えますが、子どものパスポート情報で正確に入力します。

ケース3:eTA取得後にパスポートを更新した場合

以前のeTAが有効でも、更新後の新しいパスポートで搭乗するなら新規申請が必要です。旧旅券のeTA番号だけでは、新しい旅券に紐づいた有効なeTAにはなりません。

日本語で申請内容を確認したい場合

公式のeTA申請フォームは英語またはフランス語です。日本語で項目を確認しながら進めたい場合や、パスポート情報・回答内容の入力漏れを抑えたい場合は、民間の任意サポートを利用できることがあります。公式のeTA手数料と、こうした任意サポートの利用料金は別のものです。