中国入国にビザは必要?

中国への渡航にビザが必要かどうかは、パスポートの国籍や種類、渡航目的、滞在日数、旅程によって異なります。 日本の一般旅券を持つ方は、所定の短期滞在であれば、中国本土へビザなしで入国できる制度の対象です。

ただし、ビザ免除はすべての活動を認める制度ではありません。就労、長期の留学、報道活動、30日を超える滞在などは、目的に合った中国ビザを事前に取得する必要があります。日本在住でも日本国籍ではない方は、必ず実際に使う旅券の条件を確認してください。

ビザ免除の対象であっても、入国の可否は国境審査で判断されます。渡航目的や滞在予定を説明できる書類を準備しておくと安心です。

中国にビザなしで入国できる国籍は?

中国は一部の国・地域の一般旅券所持者に、観光、商用、親族・友人訪問、交流、トランジットを目的とする30日以内のビザ免除を設けています。対象国や有効期限は変更されることがあるため、出発前の確認が必要です。

国籍ビザ免除滞在可能日数主な条件
日本対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
韓国対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
フランス対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
ドイツ対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
イタリア対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
スペイン対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
イギリス対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
カナダ対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
オーストラリア対象30日以内一般旅券で、対象目的の短期滞在
アメリカ一方的な30日免除の対象外該当なし通常は渡航目的に応じたビザを確認。トランジット制度は別条件

上表は中国本土への一般的な一方的ビザ免除に関する整理です。相互査証免除協定、団体向け制度、地域限定制度、トランジット制度は別の条件で運用される場合があります。

日本人の中国ビザ免除条件

日本人は中国にビザなしで行けますか?日本の有効な一般旅券を持ち、観光、商用、親族・友人訪問、交流・訪問、トランジットのために中国本土へ渡航し、滞在が30日以内であれば、ビザ免除を利用できる場合があります。この措置は2026年12月31日までとされています。

旅券は中国で予定する滞在期間を満たす有効性が必要です。旅行証明書、臨時旅券、緊急旅券など、一般旅券以外の文書では同じ免除を利用できないことがあります。未成年者も、対象となる一般旅券を持ち、ほかの条件を満たす必要があります。

入国審査では、渡航目的が免除の範囲内か確認されます。往復または第三国への航空券、宿泊先情報、商用訪問の予定や招へいに関する資料など、旅程と目的を裏付ける書類を携行しましょう。

中国にはビザなしで何日滞在できる?

日本の一般旅券による一方的ビザ免除では、1回の滞在は30日以内です。中国外交部の案内では、滞在日数は入国日の翌日から数えて30暦日です。出国日は航空券の変更なども考慮し、余裕を持って計画してください。

現在、このビザ免除には入国回数や総滞在日数の一律の上限は示されていません。ただし、繰り返し入国する場合でも、毎回の渡航目的が免除の対象に合っていることが必要です。30日を超えて滞在する予定がある場合は、渡航前に目的に応じたビザを申請してください。

中国でビザが必要になるケース

渡航目的ビザの必要性説明
観光条件を満たせば不要日本の一般旅券で30日以内ならビザ免除の対象になり得ます。
商用条件を満たせば不要商業・貿易などの短期活動は免除の対象になり得ます。
就労必要中国で職務に就く、雇用される、報酬を伴う活動を行う場合は通常Zビザが必要です。
留学内容により必要180日を超える留学は通常X1ビザ、180日以内の留学はX2ビザの対象です。短期の研修・学習行事は目的と条件を個別に確認してください。
長期滞在必要30日を超える予定なら、渡航目的に対応するビザを事前に確認します。
ビザ免除対象外の旅券通常は必要国籍、旅券の種類、渡航目的により適切なビザが必要になります。

商用と就労は同じではありません。短期の商談や貿易活動が免除対象となる場合でも、中国国内で就労する予定がある場合は、ビザ免除に頼らず必要な就労手続きを確認してください。

中国ビザの主な種類

中国ビザは渡航目的に応じて区分されます。代表的な種類は次のとおりです。

  • Lビザ:観光。
  • Mビザ:商業・貿易活動。
  • Fビザ:交流、訪問、視察、研修旅行など。
  • Zビザ:就労、任職、商業公演など。
  • X1・X2ビザ:留学。X1は180日超、X2は180日以内の学習が基本です。
  • Q1・Q2ビザ:中国国籍者または中国永住資格を持つ外国人との家族関係に基づく訪問・団らん。
  • S1・S2ビザ:中国で就労・留学する外国人の親族訪問、その他の私的な用務。

同じ名称のビザでも、入国回数、滞在可能期間、提出書類は個別の発給内容によって異なります。

中国ビザの申請方法

ビザが必要な場合は、居住地を管轄する中国大使館・総領事館または指定された申請窓口の案内に従います。一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 渡航目的に合うビザの種類を確認する
  2. 旅券、申請書、証明写真、招へい状や渡航目的を示す書類などを準備する
  3. 申請先と申請方法を確認する
  4. 案内された手続きに沿って申請する
  5. 発給後、ビザの種類、有効期間、入国回数、滞在可能日数を確認する

必要書類や受付方法は、居住地、国籍、ビザの種類によって変わるため、個別の申請先で確認してください。

中国でのトランジットにビザは必要?

中国を経由して第三国・地域へ向かう場合、条件によりトランジットでのビザ免除を利用できることがあります。24時間以内の直接乗り継ぎは、原則として空港などの制限区域を出ないこと、確定した第三国・地域行きの乗継券を持つことが条件です。制限区域の外へ出る必要がある場合は、入国審査機関で一時入境許可が必要になることがあります。

日本国籍者は、指定された入国地点、第三国・地域行きの確定航空券などの条件を満たせば、240時間のトランジットビザ免除の対象になり得ます。滞在できる地域は制度上の指定範囲に限られ、就労、留学、報道活動などには利用できません。通常の往復旅行と「第三国・地域への乗り継ぎ」は異なるため、旅程を確認しましょう。

香港・マカオへの渡航にビザは必要?

香港とマカオは、中国本土とは別の入境制度を運用しています。日本旅券所持者は、短期訪問について香港では通常90日、マカオでも通常90日までビザ免除の対象です。ただし、滞在目的や旅券の種類によって条件が変わることがあります。

香港またはマカオへ移動すると、中国本土からはいったん出境した扱いになります。その後、中国本土へ戻る場合は、ビザ免除の条件をあらためて満たすか、保有するビザに有効な入国回数が残っている必要があります。

中国入国に必要な書類

入国時に必要となり得る書類は、ビザの有無と旅程によって異なります。少なくとも、次を確認してください。

  • 中国での滞在予定を満たす有効なパスポート
  • ビザが必要な場合は有効な中国ビザ
  • 帰国便または第三国・地域への航空券(旅程上必要な場合)
  • ホテル予約や滞在先住所などの宿泊先情報
  • 観光、商用、親族訪問などの渡航目的を説明できる資料
  • トランジットを利用する場合は、確定した乗継券と第三国・地域への旅程
  • 必要な場合の中国入国カード

民間の有料サポートサービスです。公的機関で直接手続きすることもできます。

中国入国カードはビザとは別の手続き

中国入国カードはビザとは別の入国手続きです。ビザ免除で入国する方も対象となる場合がありますが、永住者証所持者、一定の団体入国者、24時間以内に制限区域を出ない直接乗り継ぎ客などは免除されることがあります。記入・提出方法は専門ガイドで確認してください。

中国到着後の入国審査の流れ

到着後は、旅券と必要な場合のビザまたはビザ免除の条件を確認する入国審査を受けます。審査官から渡航目的、滞在先、帰国・出国予定について確認される場合があるため、関係書類をすぐ提示できるようにしておきましょう。

ホテルに宿泊する場合は、通常ホテル側が宿泊登録を行います。ホテル以外の住居に滞在する場合は、本人または受入側が到着後24時間以内に宿泊登録の手続きを行う必要があります。

中国旅行前によくある間違い

  • ビザ免除の対象を確認していない:日本語の案内を読んでも、実際に使う旅券が対象とは限りません。
  • 滞在日数を誤って計算する:30日以内の条件を出発日だけで判断せず、入国日と出国日で確認します。
  • 商用と就労を混同する:商談と中国での就労では必要な手続きが異なります。
  • トランジット条件を誤解する:240時間制度では、第三国・地域への出国予定、指定地点、滞在地域などの条件があります。
  • 香港・マカオの制度と混同する:両地域への移動は中国本土への再入国では新たな入境として扱われます。
  • 入国カードを不要と決めつける:ビザ免除であっても、入国カードの対象となることがあります。
  • 古い情報を参考にする:ビザ免除の対象国、有効期限、運用は変更される可能性があります。

中国入国前のチェックリスト

  • 使用するパスポートの国籍と種類を確認する
  • パスポートが中国での滞在予定を満たす有効性を持つか確認する
  • ビザ免除の対象目的と30日以内の条件を確認する
  • 滞在日数を入国日・出国日で確認する
  • 観光、商用、就労、留学などの渡航目的を整理する
  • ビザが必要な場合は、目的に合う種類を確認する
  • 航空券、宿泊先、招へい資料などを準備する
  • 中国入国カードが必要か確認する
  • 出発直前に、実際の旅券と旅程に沿って入国条件を再確認する