マレーシア入国カード(MDAC)とは?ビザとの違い
マレーシア入国カード、正式名称Malaysia Digital Arrival Card(MDAC)は、外国人旅行者向けのオンライン到着申告です。観光などでマレーシアへ入国する前に、パスポート情報、到着予定、滞在先などを登録します。
MDACはビザではありません。ビザが免除される旅行であっても、MDACの登録対象になることがあります。反対に、MDACを登録しても、ビザが必要な旅行者のビザ要件がなくなるわけではありません。
マレーシア旅行でビザが必要か、日本人のビザ免除条件や入国時に必要な書類を確認したい方は、日本人向けのマレーシアビザ・入国条件ガイドもご覧ください。
日本のパスポートでMDACは必要?
通常の日本国旅券で観光などの目的でマレーシアへ入国する旅行者は、原則としてMDACの対象です。ただし、実際の要否は使用する旅券、保有する滞在資格、入国方法などで変わるため、出発前に確認してください。
マレーシア入国管理局が案内する主な免除対象には、シンガポール国民、外交・公用旅券保持者、マレーシア永住者、長期パス保持者、ブルネイの特定身分証明書保持者、ブルネイ・マレーシア頻繁渡航制度の保持者、タイ国境通行証保持者、インドネシアの越境渡航文書保持者が含まれます。
MDACの対象かどうかは、「日本語のページを読んでいること」ではなく、実際に入国時に使う旅券と在留・渡航上の資格で判断します。
MDACはいつ登録する?到着日を含む3日以内
公式MDACは、提出日を含めて到着予定日まで3日以内の旅行について登録できます。たとえば、クアラルンプールに10月10日に到着する場合、通常は10月8日、9日、10日が登録期間の目安です。到着日ではなく、マレーシアに実際に到着する日を基準に考えます。
自分で行う場合は、この期間内に公式ポータルで入力・送信します。公式のMDAC登録には支払い画面がなく、政府ポータルでの申告は無料です。
一方、任意の民間申請サポートを利用できる場合は、公式の受付開始を待たず、数週間前から日本語で必要情報を準備できます。入力内容の確認を受けたうえで、正式な提出は認められた3日間の受付期間内に行われます。つまり、政府への提出が早まるのではなく、旅行者自身が出発直前まで登録開始を待たずに準備できる仕組みです。
MDAC登録前に用意するもの
登録画面では、次のような情報が求められます。パスポートと旅程・宿泊先の情報を手元にそろえてから始めると、入力ミスを減らせます。
- パスポート:氏名、旅券番号、国籍・市民権、生年月日、出生地、性別、旅券有効期限
- 連絡先:受信できるメールアドレス、国・地域番号を含む携帯電話番号
- 渡航情報:マレーシア到着日、出国予定日、航空便・船便・交通機関番号、渡航手段
- 出発地情報:マレーシアへ入る直前に出発する港・空港・国境地点
- 滞在先:宿泊施設の種類、マレーシア国内の住所、州、郵便番号、都市
ホテル予約がある場合は、ホテル名だけでなく、住所、州、郵便番号、都市も確認しておくとスムーズです。陸路入国でも、交通手段や入国前の出発地など、画面で求められる情報を旅程に合わせて入力します。
マレーシア入国カードの書き方:公式登録の手順
- MDAC公式ポータルを開くトップページから「Registration」を選択します。
- 個人情報を入力するパスポートの顔写真ページを見ながら、氏名、旅券番号、国籍、生年月日、旅券有効期限などを正確に入力します。
- 連絡先を入力する確認に使えるメールアドレスを入力し、確認用欄にも同じアドレスを入力します。電話番号は国・地域番号を含めて登録します。
- 旅行情報を入力する到着日・出国予定日、便名または交通機関番号、渡航手段、マレーシア到着直前の出発地を入力します。
- マレーシアでの滞在先を入力する宿泊形態を選び、滞在先の住所、州、郵便番号、都市を入力します。
- 内容を見直す旅券番号、氏名のつづり、到着日、便名、宿泊先を重点的に確認します。送信前に誤りを直せるよう、予約確認書と見比べるのがおすすめです。
- セキュリティ確認を完了して送信する画面上で求められる画像認証などを完了し、送信します。
- 確認情報を保存する送信後の画面、登録メール、PINは保存しておきます。PINは後から登録内容を確認する際に必要になることがあります。
フォームの主な英語項目と日本語の意味
- Name:氏名
- Passport No.:パスポート番号
- Nationality / Citizenship:国籍・市民権
- Place of Birth:出生地
- Date of Passport Expiry:パスポート有効期限
- Email Address:メールアドレス
- Mobile No.:携帯電話番号
- Date of Arrival:マレーシア到着日
- Date of Departure:マレーシア出国予定日
- Flight / Vessel / Transportation No.:便名・船便名・交通機関番号
- Mode of Travel:渡航手段
- Last Port of Embarkation before Malaysia:マレーシア到着直前の出発地
- Accommodation of Stay:滞在先の種類
- Address (In Malaysia):マレーシア国内の滞在先住所
氏名や旅券番号は、自己流に省略・並べ替えせず、パスポートの記載と照合して入力してください。英語表記の予約情報とパスポート表記が異なるように見える場合は、まずパスポートの情報を基準にします。
MyNIISeアプリでもMDACを入力できる?
マレーシア入国管理局は、2026年1月からMyNIISeアプリでMDACを直接入力できると案内しています。ウェブ版に加え、スマートフォン上の公式アプリを利用できる選択肢が追加されました。
アプリを利用する場合も、MDACの対象者、登録可能な時期、入力内容が自動的に変わるわけではありません。画面で表示される最新の案内を確認し、公式の登録可能期間内に手続きを完了してください。
MDACの確認方法:「Check Registration」の使い方
送信後に登録内容を確認したいときは、MDACポータルの「Check Registration」を利用します。通常、次の情報を入力します。
- パスポート番号
- 国籍・市民権
- PIN
- 画面上で求められるセキュリティ確認
PINは登録時に受け取るメールなどで確認できます。「Check Registration」で登録内容を表示したら、到着日、交通機関番号、滞在先が現在の旅程と合っているか確認してください。登録情報の画面からMDACのPDFを表示・保存できるため、スマートフォンに保存しておくと入国時にも確認しやすくなります。
確認メールが届かない・PINを忘れた場合
確認メールが見当たらない場合は、迷惑メール・プロモーション・ごみ箱フォルダを確認してください。PINを紛失した場合は、公式MDACポータルの「Check Registration」から「Forgot Your Pin?」を選択し、パスポート番号と国籍を入力してPINの再発行を依頼できます。
PINの再取得では、パスポート番号と国籍など、登録に使った情報の入力が求められる場合があります。新しいPINの送信先は登録済みのメールアドレスとなるため、旅行中も確認できるメールアドレスを使うことが重要です。解決しない場合は、MDACポータルに案内されている公式問い合わせ窓口へ連絡してください。
MDACは修正できる?旅程やホテルが変わった場合
送信済みMDACを自由に編集するための機能は、公式ポータル上で明確には案内されていません。送信前なら内容を戻って確認できますが、送信後にパスポート情報、到着日、便名、宿泊先などが変わった場合は、最新の公式画面の案内を確認してください。
「Check Registration」は登録内容を確認するための機能で、通常は送信済みの情報を直接編集できません。入力内容に誤りがある場合は、公式の登録可能期間内に、正しい情報で新しいMDACを提出してください。特別な事情や再登録に問題がある場合は、マレーシア入国管理局の公式問い合わせ窓口で確認しましょう。
子ども・乳幼児もMDACを登録する?
MDACの対象かどうかは年齢だけではなく、子ども本人が使う旅券と免除対象に当てはまるかで判断します。通常の日本国旅券で家族旅行をする子ども・乳幼児についても、対象となる可能性を前提に確認してください。
公式フォームは個人の旅券情報と旅行情報を入力する構成です。家族全員を一つの登録で済ませられるとは限らないため、同行する全員分について、必要な登録があるかを出発前に確認しましょう。
MDACの確認書は印刷が必要?
公式ポータルの登録画面では、紙の印刷を必須とする案内は確認できません。ただし、通信状況やメール確認の不具合に備え、送信完了画面や確認メールをスマートフォンに保存しておくと安心です。
端末の充電切れや通信不良が心配な場合は、控えを印刷して持参することもできます。重要なのは、登録そのものを完了させ、必要になったときに登録情報へアクセスできるようにしておくことです。
再入国する場合はMDACを再登録する?
MDACは到着予定と滞在先を登録する到着申告です。いったんマレーシアを出国し、別の日に再び入国する旅程では、新しい到着に対応するMDACが必要になる場合があります。複数都市や周遊旅行では、各マレーシア入国日に対して登録期間を確認してください。
よくある旅行ケース
東京からクアラルンプールへ直行する場合
成田または羽田からクアラルンプールへ到着する日を基準に、到着日を含む3日以内に登録します。「Last Port of Embarkation before Malaysia」には、マレーシアへ向かう直前の出発地として東京側の出発空港に対応する情報を選択・入力します。便名とクアラルンプールのホテル住所を準備しておくと入力しやすくなります。
家族でクアラルンプールとペナンに宿泊する場合
フォームで求められるマレーシア国内住所には、登録時点での旅程に沿って、最初の滞在先など画面上で入力すべき宿泊情報を正確に記入します。子どもを含め、各旅行者の旅券情報とMDAC対象の有無を個別に確認してください。
ホテルを変更した場合
送信前なら、予約確認書を見ながら新しい宿泊先の住所に修正します。送信後に変更になった場合は、ポータルに編集機能が表示されるかを確認し、表示されないときは公式窓口の案内に従ってください。
シンガポールから陸路でジョホール州へ入国する場合
陸路入国でも、免除対象でなければMDACの対象となる可能性があります。航空便名ではなく、実際の交通手段とマレーシアへ入る直前の出発地を、画面の選択肢に従って入力します。シンガポール国民本人は免除対象ですが、日本国旅券でシンガポールから入国する旅行者まで一律に免除されるわけではありません。
MDAC登録で確認したいポイント
- MDACはビザではなく、オンラインの到着申告である。
- 公式登録は到着日を含む3日以内に行う。
- 旅券番号、氏名、到着日、交通機関番号、滞在先住所を送信前に照合する。
- 送信後は、確認メール、完了画面、PINを保存する。
- 登録対象・免除対象は、利用する旅券と渡航状況によって確認する。
MDACは入力する項目が比較的多いため、空港へ向かう直前に急いで始めると、宿泊先住所や移動情報の確認に時間がかかることがあります。自分で公式ポータルから行う場合は受付期間内に余裕を持って進め、早めに情報をまとめたい場合は、任意の民間サポートで日本語の準備フォームを利用する方法もあります。
